60代からの歯科治療|口腔機能低下症

歯だけではない食べることに大切なこと

後期高齢化により武蔵野市の60代以上の年齢の方の人口は37,375人にもなってきました。
※令和7年7月1日調べ:武蔵野市ホームページ[HP

食べる事には歯の数が大切です。失われた歯はインプラントや有床義歯(ゆうしょうぎし)や部分入れ歯など欠損補綴(けっそんほてつ)を用いて咬合の回復に対応していらっしゃるかと思います。

私たち歯科医もそう学んできましたが、昨今ではそれだけではなく、咬合の回復とは「口腔機能の回復」でありそれが「食べる」「話す」につながるということだと変化してきました。

正しく噛めているか?

歯が28本残っていても、補綴物(ほてつぶつ:欠損などをした歯を人工物で補われて歯の機能を回復している)で歯があっても、他の口腔機能との協調がなければ「咀嚼(そしゃく)」は出来ません。

「咀嚼」…食べ物を噛んで飲み込むまでの作業には、
1.目で食べ物を認識する
2.口に入れて噛み切る
3.奥歯でほっぺの内側を壁にしながらかみ砕く
4.唾液がたくさん出る
5.唾液を混ぜてまた噛む

ここで皆さんは「飲む」と思いますが年配の方は筋肉が衰えてくるので、飲む筋力も衰えてきます。

6.舌の力でのどの奥へ持っていく
7.口腔・鼻腔を閉鎖し咽頭内の圧力を高めて食堂に送る

ここまでが一連の作業になるのです。なかなか大変ですよね。これを若い皆さんは無意識で出来るのですが、お歳を召して筋力が落ちてくるとニュースなどでよく聞く「誤嚥:ごえん」という間違って気管の方へ流されてしまって大変なことになるのです。

口腔機能低下症はまずは歯科で検査を

ご自身が「まだまだ若い」と思っていても身体と年齢には差があります。
・平均寿命
・健康寿命
です。

[平均寿命と健康寿命]
男性:81.41歳/72.68歳=9.73歳
女性:87.45歳/75.38歳=12.07歳

どうでしょう、少し怖い話ですが10年以上どこかしら何かしら、10年以上も身体に不健康な状態を抱えて生きていくという事実があるのです。

まずは歯科において検査をすることが大切ですね。自分の身体をよく知って健康を財産にしましょう。

口腔機能精密診査は歯科によります

口腔機能精密診査のすべてが全ての歯科で出来るとは限りません。
検査をするための機材や口腔検査のキットがあるところと導入していないところもあるので、事前にお電話なので確認する事が良いでしょう。

口腔機能精密検査は、歯科医師が行うものもあれば歯科衛生士が行うものもあります。
事前にきちんと説明を受け、ご家族が一緒に来れるのであれば出来る限り一緒に結果を聞いた方が良いでしょう。

当院、吉祥寺 なお歯科クリニックでも口腔機能低下症や口腔機能精密診査については当院で出来る事、まだ導入していない出来ないことなども含めて丁寧にご説明しております。お気軽にご相談・ご予約下さいませ。

どんなタイミングで意識するの?

最近、むせることが多くなってきた、むせるのが難しくなってきた…という方はお早めに受診されることを推奨します。60代を過ぎたら1度は受けることを勧めます。

診療時間のご案内

時間
午前 9:00

13:00
午後 14:30

19:00

日曜診療は基本的にオペが入ります。お問い合わせにてご確認下さい。

小児歯科(高校生以下の方)の診療時間は平日の9時~17時となります。


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